映画・テレビ

2007年8月 9日 (木)

ヨコハマメリーさんの事

今年も五代路子さんの一人芝居 メリーさんをモデルにした
 「横浜ローザ赤い靴の娼婦の伝説」 が8月15日~18日まで
横浜赤レンガ倉庫のホールで上演されます。今年はメリーさんが
亡くなって3回忌に当たるので、戦争を知らない世代にも是非観に
来てほしいと、新聞に載っていました。私は去年11月に、藤沢の
 映画館で「ヨコハマメリー」 の上映をを知り早速、見に出かけ
ました。場内は満席で通路にも座っていました。敗戦後の伊勢佐木
町、元町などでアメリカ兵相手の娼婦の記録映画です。
メリーさんは若い時は相当の美人だったらしく貴婦人と呼ばれる程
近寄り難い雰囲気を持っていた様です。将校以上の人しか相手
 にしなかった事も、有名だったようです。年老いても真っ白く顔に
化粧をして、真っ白なドレスで夜の街に立っている姿を見ておばけ
と言う人もいたようです。部屋を貸してくれる人もなく、夜は、昔
OLをしていた時のビルの地下で椅子を並べて寝泊りするしかなか
ったのです。そこのトイレで化粧をしクリーニング店で着替えして
 出かける毎日だったのです、そんな時シャンソン歌手の(ゲイ)
永登元次郎と出会います。彼も歌手になる事を夢見て家出し
大変苦労しながらもライブハウスを開く事ができた人です。
年の離れた親友として、メリーさんに何くれとなく暖かい手を
さしのべますが、住民票もなく身分も話したくないメリーさんを
助ける事は容易ではなかったようです。最終的には彼女の故郷の
近くにある老人ホームに入る事ができました。
元次郎さんが慰問に訪れた時、映し出された顔は気品に溢れ安らぎ
を浮かべた表情に思わず、良かったわね、と心の中で呟きました。

元次郎さんがメリーさんの為に作詞した、マイウエイを心を込めて
歌った時、歌も素晴らしかったけれどその優しい気持ちが伝わって
涙が溢れてとまりまさんでした。 一人の男をひたすら愛し待ち続
けたメリーさん、大桟橋からアメリカに続く海を眺めて佇む
メリーさんを見かけた人も多くいた様です。
元次郎さんはメリーさんより一年前に亡くなりました。

この映画は文化庁文化記録映画優秀賞、芸術奨励賞、など受賞して
います、娼婦の映画に何故?という意見もあったそうですが、人の
心の優しさ、 心に残る貴重な戦後史だと思います。


 

 

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